朝、宿が提供してくれるご飯を食べて荷物を預けに行った。
今日から1泊で登山するので車の中に荷物を置きっぱなしにすることに抵抗があるからだ。
”Bounce”って仕組みが使いやすいと思うんやけど、メキシコやグアテマラでは店の場所が分かりにくかった。
表に看板でもあればええけど、「荷物を預けられますか?」って、いちいち聞いて回らないとわからない。
荷物を預けて、アカテナンゴの登山口に向かう。
途中でフエゴ山が見えて噴煙が上がっていたので写真を撮っていたら、ホームレスが話しかけてきた。
もちろん、何を言っているのかわからない。

GoogleMapでは立派な道に見えるが、途中から凸凹の山道になった。
その道を進んでいると、”SAN SEBASTIAN(cafe)”って看板があった。
一瞬通り過ぎたけど、その付近がコーヒー豆農園的雰囲気を醸していたので入ってみた。
そしたら、確かにカフェになっていたので、ついついコーヒーを注文してしまった(笑)
※因みにおれは普段コーヒーを飲まない。
で、話を聞いてみると「ここからもアカテナンゴ山頂に行ける」らしい。
しかも、なんと車で山頂付近まで行けるらしい。
これは、かなりの朗報で金額を聞くと1,000ケツァル(約20,000円)。
往復の送迎、テントを張るスペースはフエゴ山の噴火が見られる目の前、入域料100ケツァル(約2,000円)が含まれる。
一瞬高いかな?って思ったけど、歩いたら最低でも6時間の道を車では45分で上がれるし、街中のにある”歩き登山ツアー”で15,000円ってことを考えたら時間を買えるだけでもお得ということがわかる。
交渉した人に「12時半に戻ってくるから一緒に上がろう。」って言われたけど、今が10時半。2時間暇やけど、昼寝したりパッキングを見直したり。
そして、約束の時間に別のドライバーが来てくれた。
車に乗るのは女子4人におっさん1人(笑)
この道は4×4でなければ無理らしいけど、俺の車もグレードがあがったので4駆。
「行けるか?」って聞いたらタイヤが無理って言われた。
のちにその意味を知ることとなった。
ただの坂道ではなく地質的に砂っぽい。
ゴツゴツのブロックタイヤでも空転させながら爆速で駆け上っていく。
「俺の車も4駆」ってイキった俺を殴ってやりたい。
同乗していた女子は「アドベンチャーパーク」って喜んでいたけど、”お前らはシートに座っとるから言えるんや!おれは最後列の荷台やぞ!”って思っていた。
散々後ろで転がりまくり山頂付近に着いた。
そこから約30分、ほぼ平坦な道を時計回りに回り込むように歩くとキャンプサイトに着く。
ガイドと、山小屋、食事付きの女子とは別で俺は自前テントやから離れた場所を指定される。
でも、そこは俺しかおらず非常に居心地がいい。
さて、テントを建てるかと思った矢先!どかーん!と大噴火を起こした。
これだ!これが見たかったのだ!
テントを建てることも後回しで撮影を開始した。
なるべくいい写真や動画を撮りたいのでラップを計ってみたら、概ね、5分に一回小規模な噴火、20分間隔でどデカい噴火って感じやった。



日が昇っていると噴き上がる噴煙と音しか楽しめんけど、だんだん日が暮れていくとその迫力は増して行った。
オレンジ色の溶岩が空高くに噴き上がるから大迫力。



フエゴ山の中段コルまで行くツアーがあるんやけど、たくさんの人がそこに向かっていた。

おれはソロやから自由に行けるんやけど、重たい思いして運んだドローンと高性能双眼鏡も持ってきたから撮影に徹することにした。
ところが、ドローンの充電線を忘れてしまった。致命的なミスをしてしまった。
日本で充電してきたので、その容量分だけでも飛ばそうと思って飛ばしたら早々に充電切れ(笑)
2つ目の電池に変えて飛ばしたら、急に電池切れになって緊急着陸を始め、数m先の草むらに消えていった、、、。
すぐに見つかったので良かったけど、次は、積乱雲が発達して雷鳴、稲光、そして雨。
雨が降っても困るテントではないけど、後始末が大変なので急遽テントを畳んで軒下に寝床を移した。
そんなこんなで結局、フエゴ山の中段コルに行く気は失せた。
しかし、この軒下への移動がとてもいい!
シュラフに入ったまま噴火が見られる。寝ても、クソデカい音で目が覚め、シャッターを押してまた寝る。
そんなことを明け方まで繰り返した。



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