オデジャネイロの有名スポットはひと通り巡った。
最終日はどう過ごそうか。
チャッピーに相談すると、
「世界遺産『山と海との間のカリオカの景観群』を、対岸のニテロイから眺めてみたら?」
と提案してくれた。
「それ、いいやん。」
ということで、朝からPraça XV(プラッサ・キンゼ)のフェリー乗り場へ向かうことにした。
朝は曇っていたものの、昼前には晴れそうな空だった。
「今日も暑くなりそうやな。」
そう思いながらホテルを出ると、まさかの小雨。
すぐ止むやろうと思い、そのまま船着き場へ向かった。
チケット売り場へ行くと、
「現金だけなのよ。」
と言われ、一瞬困ったが、
「クレジットカードなら改札機に直接かざしてね。」
と教えてくれた。
海外らしいシステムやなと思いながら改札を抜ける。
待合室や整理列はなく、時間になると扉が開き、そのまま乗船するスタイルだった。

フェリーは約20分でニテロイに到着した。
まず向かったのは、宇宙船のような外観で有名なニテロイ現代美術館。

ここからはリオデジャネイロの街並みやシュガーローフ、コルコバードの丘まで一望できるらしい。
港から海沿いをのんびり歩いて向かった。

しかし……
景色は最悪だった(笑)
リオデジャネイロ側は深い霧に包まれ、何も見えない。
そして、とうとうこちら側も本降りの雨になってしまった。
せっかくなので美術館の中で時間を潰そうと思ったが、まさかのクレジットカードが使えない。
あとで現金を余らせるのも面倒なので、入館は諦めることにした。
「困ったなぁ……。」
本当なら美術館周辺を散策し、海岸を歩く予定だった。
しかし、傘もレインウェアもリマに置いてきてしまっている。
これではどうしようもない。
予定を変更し、タクシーでニテロイの人気店へ向かうことにした。
目的は、ブラジルを代表する郷土料理「ムケッカ」。
魚介と野菜を煮込んだシーフード料理で、地域によって味付けが大きく異なる。
ニテロイは漁師町でもあるので、きっと美味しいムケッカが食べられるだろうと期待した。

タクシーで約30分。
到着したのはRestaurante Berbigão I。
ムケッカを注文すると、スタッフが手際よく白身魚の骨を外し、取り分けてくれた。

美味しい。
でも、思っていたムケッカとは少し違う。
あとで調べると、ムケッカには地域ごとの違いがあるらしい。
オリーブオイルやコリアンダーを使ったさっぱりした「ムケッカ・カピシャーバ」と、ココナッツミルクを使った濃厚な「ムケッカ・バイーアナ」。
好みがある人は、注文時に種類を指定した方がよさそうだ。
食事を終えても雨は止まなかった。
結局、港へ戻り、そのままフェリーでリオデジャネイロへ帰ることにした。
チャッピーおすすめの絶景は見られなかった。
でも、予定どおりにはいかないのも旅。
ニテロイの街を歩き、本場のムケッカを味わえただけでも十分満足だった。
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