DMZ(非武装地帯)に行ったら色々変わっていた

韓国と北朝鮮の軍事境界線に訪れたのは2011年。

あれから14年経った今、DMZ、板門店、軍事境界線付近が激変したと話に聞いたので行ってみた。

DMZツアーに行く方法は、韓国で催行されているツアーに参加する以外にないと思います。私は見たことがありません。

”韓国 DMZ 板門店”などで検索するとたくさん出てくるのでクチコミや、行きたい場所から選んで申し込みます。
大体、6~8,000円くらいが相場です。

今回は、DMZと第三トンネルにツアーに申し込みました。

DMZとは、軍事境界線を中心に2km、計4kmの非武装地帯を言います。因みに、軍事境界線は国境ではありません。

北朝鮮と韓国は休戦時に定めたLINEで”国境”って言葉は適さないから使い分けが必要です。
他国ではイスラエルとパレスチナ間、インドとパキスタン間にも軍事境界線が存在します。

このDMZから更に南にシビリアン・コントロール・ゾーン(Civilian Control Zone)ってのがあります。
このLINEから民間人の入域が制限されています。

早朝、各ツアーの集合場所に向います。
以前もそうでしたが、日本人が纏められるので参加者は全員日本人でした。
バスの中では、朝鮮戦争の歴史や、DMZ、板門店の事を簡単に教えてくれます。

まずは、臨津江(イムジンガン)に向います。
ここでは、破壊された橋、日本軍の機関車が有名ですが、今はゴンドラが出来ていて対岸に行くことが出来ました。
私は行ってないですが、対岸には米軍駐屯地や、娯楽ボーリング場があるそうです。

破壊された橋

DMZ側のゴンドラ駅

日本製の機関車

捕虜を送還した橋

更におもしろいのが、ハンバーガー店の存在です。
「社会主義国を見ながら、資本主義の味を楽しむ」と言う趣味の悪いことをガイドが言ってました(笑)

ここには小さな売店があって、北朝鮮通貨が売られていました。
北朝鮮の近くでは通貨が良く売られています。
中国と北朝鮮の国境でも売られていました。

北朝鮮の国境で公安に捕まった話はこちら

更に、双子の銅像があるんですが、日本語の説明では泣き別れの姉妹って表現していたけど、隣のツアー(英語)では性奴隷の被害者を表現していると言っていました。

ここには遊園地があります。2011年にもあったのですが、なんとここは営業しているらしいです。
ここで遊ぶ人が居るのか?って思う、謎過ぎる場所の1つですね。

次は第三トンネルに向います。
途中、板門店に向かう道があるのですが、現在板門店には行けません。
数年前、板門店の軍事境界線を越えて北朝鮮に行ったアメリカ人が原因です。

板門店の模型

私は、以前行ったことがあるのでいいのですが、DMZよりも板門店の緊張感を味わってほしいと思います。

2011年に訪れた板門店はこちらをクリック。

第三トンネルは初めて入ります。
北朝鮮が掘ったトンネルで、北朝鮮が韓国に侵攻するための潜在的な侵入経路として設計されたとされています。

第三トンネルは1978年に韓国側によって発見されました。発見当初、北朝鮮はこのトンネルの存在を否定しましたが、後にそれが北朝鮮によって掘られたものであることが明らかになりました。

おもしろいのが、発見されたら”石炭を掘っている”ってウソを付ける様、壁に炭を塗ったそうです。実際、壁にはいまだに炭が付いたままでした。
トンネル見学には撮影機材の持ち込みが出来ないので直接見に行ってください。

第三トンネルの掘削イメージ。壁や天井にある黒いのが偽装した炭です。

以前はこれで第三トンネル最下部に行けました。

周りは地雷原です。

最後は展望台です。
2011年に使用されていた建物は老朽化が原因で封鎖されていました。
駐車場から徒歩圏内場所に、代わりの建物が出来ていました。
ここは大きな施設に大きな窓があり、北朝鮮街、開城(ケソン)が一望できます。更に、ここにもカフェがあり、お茶が出来ます。

2011年来訪時はここが展望台で写真が撮れました。今は、封鎖されています。

北朝鮮を眺めるホール。写真撮影禁止ですが、ガイドが撮ってくれました。

ここはカフェです。写真撮影禁止ですが、ガイドが撮ってくれました。

現在の展望台。ここも間近での撮影は禁止です。因みに1年前は撮影出来ました。

この場所も撮影禁止ですが、1年前の2024年は撮影できたそうです。
いろいろ変わるので行ける時に行っておくことをお勧めします。

屋上では双眼鏡を使って北朝鮮を見ることが出来ます。
因みに北朝鮮側を見る双眼鏡は性能が悪いです(笑)
韓国側を見る双眼鏡は性能がいいです。

最後は、DMZ内にすむ宣伝村の人たちが営む土産物店によって終わりです。
味噌やお米、お菓子などが売ってました。

動画を作ったので、ぜひ見てください。
https://youtu.be/1Cy7loivacE

普段見ることのないリアルな動画を配信しているので登録していただけると嬉しいです。

最近の記事

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

カテゴリー
PAGE TOP