北海道遠征最終日、トマムの仲間が1本付き合ってくれました。
彼との出会いは2019年キルギスタンのクーヒ・ガルモ(旧称レーニンピーク)。
この山の標高は7,134mなんですが、C3(キャンプ3)標高約6,100mでした(笑)
私は、高度順応&荷上げ、彼はサミットプッシュ体制に入っていました。
因みに、厳冬期幌尻岳を無テントで一緒に挑戦したのも彼です♬
冬季北海道でいつも遊んでくれる。
さて、今日は化物岩右ルート。
朝、一瞬天気良かったので、八手岩行こうかって話してたんやけど、あっという間に吹雪で視界不良。
仕方なく当初の予定通り化物岩右ルートに行くことにした。
今回の遠征だけでも、かれこれ5回入域しているので、勝手もわかり、石碑前で登攀装備に変えて取り付きに向かいます。
大雪の吹雪で視界が悪いけど、石碑から真っ直ぐ登れば化物岩に到着するので問題なし!
登攀準備を整えていると、
『片山さんが1・3ピッチ、僕が2ピッチにしましょう!』って言うんやけど、2ピッチ目ってただの雪田です(笑)
右ルートは、凹部を登っていきます。
接妙なバランスで立ち込んで、高度を上げていきますが、かなり心地悪い(笑)
6〜7m上がると頭を押さえられる場所があるんやけど、これも感じ悪い。
アイゼンの効きも悪いんやけど、いいバランスを保って越えると落ちたらヤバいトラバース。
そこから左上に終了点のようなスリングが見えるんやけど、スラブ質の岩を2〜3m越える必要があり、これがまた嫌らしい。
も少しトラバースを続けて、雪壁のルンゼを直登したんやけど、雪の下に隠れているスラブ岩に乗ると滑ります(笑)
ま、アックスでいい場所を打ち込んだら気持ち良く効くので大したことなかったです。
ハイマツ掘り出して適当に確保。
フォローが登ってきたらそのまま、2ピッチ目の登攀。
いよいよ核心の3ピッチ目。
出だしも嫌らしいが、10m付近が一番キツかった。
アイゼンは掛らんし、アックスは打ち込めんし(笑)
ハーケン打とうと思ったら落としてしまった、、、。
どうする?どうする?って、イボで代用したんやけど、さすがにイボでは効きが甘いかな?抜けるかな?って思ったけど、信じるしかない(笑)
「おい!左ルートよりムズイやん!」って言ったら、『そんなことないですよぉ〜』って笑ってた(笑)
おれも、ヤバ過ぎて笑えてきた。
その後も、緊張の登攀が続いたけど、トライカムやらカムやらを駆使して核心突破した時は、ニンマリしてしまった♬
フォロー引き上げたら、あとは60mを2回繋いで下山しました。
左ルートの時は、下降尾根を利用したんやけど、懸垂下降の方が断然早かったです♬
北海道遠征最終日、めっちゃ楽しめました♬
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