謎の荷揚げシステム

朝6時、タクシーに乗って昨日調べておいたコレクティーボ(乗合タクシー)乗り場に行くと、「Caraz(カラス)、Caraz(カラス)、Caraz(カラス)」客引きしていて、すぐに俺らを乗せて出発した。
Caraz(カラス)行きは頻発しているのですぐに客は集まる。
因みに、宿からコレクティーボ乗り場まで10ソル(400円)。

右手には常にペルー最高峰ワスカランが見えている。

Huaraz(ワラス)から約1時間半でCaraz(カラス)に着き、10ソル(400円)を支払う。

コレクティーボを降りるとすぐに「カシャパンパ、カシャパンパ」と、客引きが寄ってくる。

三輪タクに荷物を積み込んだんやけど、腹が減ったので交差点のどこにでも居る屋台で朝食を買った。
アボガドサンドと目玉焼きサンド。単にパンに挟んで塩を掛けただけやねんけど、これがめちゃくちゃうまかった。

5分でカシャパンパ行きのコレクティーボ乗り場に到着し、5ソル(200円)支払い乗り換え。

ここからが気分的に長かった。ダートな道を40分掛けてカシャパンパ(登山口)に到着した。
情報では、登山口ではロバ使いがすぐに見つかるって話やったけど誰も居らん(笑)

近所のマス養殖店に助けてもらいながら探した。

そうこうしていると、カシャパンパに宿泊していた下山者が現れたので情報もらった。

アルパマヨとキタラフの雪の状況。
アルパマヨは条件がいいらしいが、キタラフは条件が悪く登れないらしい。

そうこうしていると、近所の人がロバ使いを呼んでくれた。
ロバ1頭で30kgまで運べるので2頭と、ロバ使いの料金含めて合計180ソル(7,200円)×3日で540ソル(21,600円)。

このやりとりの間にめちゃくちゃ小さなアブ?蚊?に足を刺されまくった。

登山口から少し登り国立公園の入域料150ソル(6,000円)支払う。パスポート番号が必要。

しばらくはぐんっと標高を上げる登りがあるんやけど、すぐにダラダラとほぼ平坦な長い道となる。これがめちゃくちゃ長い。

目的地は同じ10km先のキャンプ地Liamacorral(ジャマコラール)やから、三ツ堀さんと別々のペースで進むことにしたが、無線を入れるべきやった。

俺のミスで行動食を持っていなかった。
”なんとか、前進キャンプ地まで!”と頑張ったが足が進まない。完全なシャリバテでペース上がらずフラッフラですれ違う人に「食料をくれ!」と懇願した。しかし、くれたのはパッサパサのパンのみ(笑)

贅沢は言わんけど、口の中の水分取られて食えたもんじゃない。

その後、来た人に再度懇願した。

「オレは持ってないけど後ろの仲間が持ってる」と。
しかも、状況を理解してくれて「シュガーだろ?シュガーが欲しんだろ?」と。

「yes sugar please」って言う事しかできんかった。ホンマにそれくらいヤバかった。

で、グミやエナジージェルなど色々分けてくれた。パックのオレンジジュースまで。

生き返り少しペースを取り戻し歩き続けた。
あと1〜2kmか、、、と思っていたら、テントが見えた。
Liamacorralや、、、遠かった、、、。

三ツ堀さんがテント建ててくれていた。ありがたい。
到着時のSPO2は92%、心拍数は123とまずまず。

自分たちの夕食の準備をしているとロバ使いのおっさんがこっちを見ている。
そう、このおっさんの食事と寝る場所を提供しなければいけないという変わったシステム。

俺のテントでこのおっさんが寝るというのは何とも言えない気分である。
事前の調査でこのシステムは薄々知っていたから良かったが、知らない奴は自分たちの食事を削っておっさんに提供しなければならない。
お湯を沸かしてティーパック渡すもコップや食器すら持ってない。ふざけている。

Liamacorralの売店にはメシ系は売っておらずお菓子のみで、食料をギリギリで用意している隊は食料等に注意が必要です。

仕方なくUL弁当を準備して食わしたが、これは日本の味か?めちゃうまいと言っていた。当然である。

オレはゆかちゃんオリジナルのハンバーグ定食。もちろん激ウマである!

食べたらすぐ寝てしまった。

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