海外遠征2022(挑戦7弾&第5弾リベンジ)の結果報告

マッターホルン(4,478m)ヘルンリ稜、アイガー(3,967m)ミッテルレギ稜を登攀。

マッターホルンは、4,304m。
アイガーは、登頂しました。

スイスは、史上最高の猛暑が原因で、各地で雪解けが進み、それが原因で浮石が酷く、落石、滑落が相次ぐ、条件が非常に厳しいものでした。

マッターホルンでは、入山初日から滑落死亡事故で2名が亡くなる現場を目撃し、嫌なイメージの中、登攀をスタート。
無心で登り続けたものの、4,000m付近にあるソルベイ小屋直下で、前日滑落死した方のザックが目に入り、その瞬間、一気に恐怖が押し寄せ、”確保なしで懸命についてきたパートナーが落ちたらどうしよう?””動きが悪すぎるし、ここ(ソルベイ小屋)までにするか?”と、考え伝えました。

しかし、ソルベイ小屋に着くと2018年の挑戦が蘇り、あの日の、あの地点まで行こうと決意、そこまで行くと、欲が出て、あとちょっと、あとちょっとと、登攀を続けました。
でも、仲間を死なせない、オレも死なないことを考えて出し続けたロープワークで時間を食い、14時4,304mでタイムオーバーとしました。
4,304mの場所とは、固定ロープをあと1本登れば、あとは緩やかなチャンピオンロードの歩くだけで山頂って場所です。
ここで、帰る決断は辛かったですが、この決断は間違っていないと思うし、何よりやり切った充実感で満たされました。

アイガーは、観光客が写真を撮るため5分だけ停車するアイスメーア駅からスタート。
1から4まであるビューポイントの4番にある淋しい扉を開けることから始まります。

駅員が”幸運を!”と言って送り出す俺たちを、ビューポイントから景色を撮っていた観光客が熱い眼差しで見ていて、ちょっと誇らしくなって”よし!やるぞ!”って気分になりました。

でも、そんな気分も束の間、大きなクレバスを渡り、落石が頻発する氷河を横切り、ミッテルレギ稜に取り付く頃には、”落ちたら死ぬな、、、。ここが歩けなスタート地点のミッテルレギ小屋にも行けへんな”って萎えてました(笑)

ミッテルレギ小屋の改修やミッテルレギ稜初登攀に貢献した日本人。
それもあってか小屋では各国の登山者たちがよくしてくれました。

翌朝、5時半、稜線通しで登攀開始。
右は1,800m、左は600mの切れ落ちた稜線上を登り続け、12時08分アイガー登頂。

登頂したら後は緩い下山かと思ったら、そんなことはなく下山の方が大変で、アイガー山頂から数回の懸垂下降を交えて約300m下のコルへ降りると、そこから名峰メンヒ(4,110m)に続く稜線のアップダウンに打ちのめされました。

自分の目でルートを見極めて抜ける究極のアルパインクライミングを14時間続けました。

詳しくは、公式サイト及び、YouTubeで公開するので、是非ご覧ください。
https://taka10pj.com/blog-entry-220724/
こちらから読み進めてくださいね。

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事

カテゴリー

PAGE TOP