※）新聞記事内の以下は誤記です。
【腕は肩より高く上がらない…】は、上がります。クライミング中は腕を伸ばし切った状態では力が入りません。
事故で左腕まひの登山家が小・中学生対象にツアー企画
富士山登頂で諦めない心を
交通事故で左腕にまひが残りながらも海外の名峰に挑戦している登山家の片山貴信さん（４６）＝兵庫県姫路市＝が、小学６年生と中学１年生限定の富士山登頂ツアーを開催する。新型コロナウイルス禍で修学旅行が中止や縮小するなど、学校行事が少なかった世代。「僕も諦めなかったから登山家としての今がある。困難を乗り越える経験をしてもらいたい」と参加者を募っている。（森下陽介）
片山さんは２０歳のときに、バイクで事故を起こし、医師に「腕は二度と動かない」と宣告された。腰の骨を左腕に移植するなど15回以上の手術を繰り返し、日常生活は送れるようになったが、腕は肩より高くには上がらないという。
登山は9年前に始めた。ピッケルやロープを使うにはハンディがあるが、会社勤めの傍らスポンサーの支援を受けて海外遠征にも挑戦。中央アジアの７千メートル級の高山を踏破している。
「経験、いい思い出に」
事故直後は全く動かなかった左腕に絶望した片山さん。「周囲の人の支えで、けがを克服できた。一緒に日本一の山に登ることで、子供たちの思い出になれば」と期待を込めた。
ツアーは1泊2日で今月29日からと8月5日からの2回を予定。子供の定員は1回6人で、片山さんに加えて経験豊富なガイド2人も同行する。
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