【新聞掲載記事】後遺症と戦い7000m級登山へ(神戸新聞:2019.7掲載)

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交通事故で意識不明になり、左腕に後遺症がある兵庫県姫路市の会社員片山貴信さん(44)が7月下旬、中央アジア・キルギス共和国のクーヒ・ガルモ山(標高7134メートル)への単身登頂に挑む。これまでにヨーロッパや南米の最高峰を制覇してきた片山さんだが、7千メートル級への挑戦は初めて。「応援してくれる人が増えてきた。課題に挑む姿を見せ続け、少しでも苦しんでいる人の励みになれば」。挑戦を前に気持ちを高ぶらせる。(谷川直生)

片山さんは20歳の時、バイクで転倒する事故を起こし、約10日間意識不明になった。左足と左腕の骨は粉々に砕け、医師からは「二度と動かない」と宣告された。だが腰の骨を左腕に移植するなど約30回の手術とリハビリが奏功し、約15年かけて左手で洗顔できるまでに回復した。
登山は軽い気持ちで30代後半から始めたが、見る見るうちにのめり込んだ。2015年に登った長野県の岩山。腕の力が入らず、断崖にぶら下がりながら進み、山頂に立った時、達成感に涙がこぼれた。「治らないと言われたけがを克服したから、山頂に立てている。今が楽しかった」。


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同年に海外登山を始め、17年には欧州最高峰のロシア・エルブルス山(5642メートル)、18年には南米最高峰、アルゼンチンのアコンカグア(6960メートル)を単身で制覇。登頂を重ねるごとに支援者が増え、今では全国から応援のメッセージが寄せられる。

今度の挑戦はこれまでのどの山よりも高く、雪山登山のため、凍傷やクレバスへの落下などの危険が付きまとう。その上、けがの影響で人よりペースが遅く、長時間歩くと腰に痛みを感じる。片山さんは「1人なので恐怖心はある。でも頑張ればできるということを伝えたい」。笑顔の中に闘志をにじませた。
7月20日に出国し、24日から2週間かけて登頂する予定。随所でライブ配信も行う。配信時間などの情報はLINE(@xnd5630a)で発信される。




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