秘境の大冒険!知床岬トレッキングスタート!

ちょうど一年前の今日、仲間4人で挑戦した知床岬トレッキング!
過去の記事はこちら

※)以前も書きましたが、バリエーションルートや大冒険は、調べすぎず、道に迷うことすらも楽しくて、醍醐味と思います。以降の記事は、完全ネタバレなので、オンサイトを希望する方は注意してください。

その投稿記事を見てくれた山友のご依頼で、企画した”知床岬トレッキング2021”

大きな曲線を描き、本州を横断した台風は飛行機が飛ぶ時間帯に大阪を通過。
飛ぶのか?って心配したけど、予定通り離陸!

私にしかできない特典をフルに活用する”かたツアー”のスタートです。

まずは、チェックイン。
プレミアムカウンターで悠々手続き、席を前方席に変更し、荷物には優先タグをつけてもらいます。
そして、専用保安検査場を通過するので混雑も関係ありませんが、すんなり通過したので、若干搭乗までの時間を持て余したかも(笑)

千歳空港を経由して、女満別空港に到着、まずは、知床自然センターでクマスプレーとフードコンテナをレンタル。

クマスプレーのレンタルには、レクチャーを受ける必要があります。

クマスプレーは、24時間(1,000円)です。
フードコンテナは、無料でした。

本日のお宿は、”たんぽぽ
このお宿のお風呂は、源泉掛け流し。

翌朝、まさかの雨、、、。
天気予報は、晴れ。にも関わらず、雨、、、(笑)

日程を変更しようか?ってくらいの雨。
しかし、ここには書けない諸事情があり、予定通り宿を出発しました。

羅臼町相泊を目指す途中にある知床峠では大雨。
でも、相泊に近づくにつれて、小雨になり駐車場に着く頃には止みました。

支度を整えて、5時20分スタートです。

今朝まで降った雨で増水しています。

番屋前の整地されている場所は昆布を干すなど漁師さんの作業エリアなので立ち入り禁止です。

まずは観音岩まで約2時間の歩き。

観音岩が見えました。

観音岩は約20mの高巻きで南側はほぼ垂壁、また、上部は粘土質の非常に滑りやすい土付きとなっています。

観音岩の登りです。

観音岩は基本高巻き(FIXロープが見えている)なので、へつりはありませんが、途中で抜かして行ったソロの兄ちゃんは何故かへつり。
そして行き詰まり、戻ってきました(笑)

この後、事件発生!!

うちのチームは5人。
うちのチーム3人が登っている時に、ソロの兄ちゃんは、当然へつりに失敗して戻ってきんやけど、早く行かせろ的な圧がすごいので、先に行かせました。

しかし、ロープを掴んでチカラ任せで登って行くスタイルで危なっかしい💢

うちのチーム残り2人(内1人はおれ)が観音岩を登っていると、先行した仲間が『最初の1 &%&$&%!』ってこっそり小声で言うのです。

最初、ピンと来なかったんですが、すぐにそれが”ヒグマ”を指していると理解すると、とにかく急げと急げと観音岩TOPに。

見下ろした先には、どデカいヒグマがこっちを見て、しっかりと目が合う距離!
写真だ!クマスプレーだ!と、大興奮っ!

とにかくギリギリまで近くに行きたいのと、ついさっき先に行かせた兄ちゃん格闘しているのが気になる(笑)
兄ちゃんが投げる石の音や、威嚇する大声だけが聞こえるんやけど、崖の向こうで姿が見えないので、クマスプレーを準備してすぐ降りました。

そしたら、急に仲間が『上がってきたで!』って言うから、てっきり”戻ってきたのか??”と焦ったけど、カラフトマスを咥えて、山に戻って行きました。

兄ちゃんは無事で、間近でヒグマを見ることができていたので、「間近で見ることができてよかったですね」と言ったら、無愛想にほぼ無視(笑)
※)あとで分かったのですが、兄ちゃんは自身が発射したクマスプレーを逆風で浴び、顔、手、足を負傷し、この場所を最後に撤退したそうです。ま、肌の露出が多い超軽装やったので、一部自業自得なところもありました。みなさん注意しましょうね。

さて、ついさっきまでヒグマのいた場所の出来立ての痕跡に大興奮っ!

食い散らかし(笑)

足跡

足跡

観音岩をあとにし、先に進むと、トッカリ瀬が現れます。
ここは、干潮を狙って通過すると、飛び石状に岩が顔を出すので比較的渡りやすいです。
しかし、時化の時は高波が発生し、過去には死亡事故も数件発生している危ない場所。
注意して渡る必要があります。

ついでに、ちょっと休憩。

小さいけどしっかりとした形のバフンウニを見て興奮した(笑)

仲間は、打ち上げられて間もない新鮮な羅臼昆布を一口かじって大興奮♬
トッカリ瀬で休憩し過ぎていると、青年4人が来ました。
大阪大学の冒険部らしく、ヒグマを調査するクマ担当、食材担当など役割決めて挑戦していました。

へつるルート開拓

絶対落ちたくないへつり

カラフトマスを咥えたキタキツネや無数のヒグマの足跡。

無数残るヒグマの足跡

大冒険やバリエーションルートでは、こういうのは嫌いですが、先人が目印を残しています。

向こうに見えるツンと尖る岩がたけのこ岩

たけのこ岩が近づいてきた

たけのこ岩を過ぎると、モイレウシが見えます。

しかし、モイレウシ手前にも難所があります。
しっかりと、ルートの見極めが必要です。

モイレウシは高巻きで、南側は約15mの垂壁。
へつりでも行けますが、ややオーバーハングした場所もあるので難度の高いへつりとなります。
ここで、先程の青年たちが、へつりをやめて戻ってきたところでした。
話を聞くと、部員の1人が高所恐怖症と言ってました。

モイレウシにはFIXロープがあるんやけど、乗っ越した先がわからんので、念の為持参のロープを設置。
こっちは全員山岳経験者なので、はっきり言ってササッと登りますが、青年たちに不安があったので一緒に登らせてあげました。
因みに、高所恐怖症の青年は、末端固定で引き上げ。

ちょっと時間を食ったので、先を急ぎます。
モイレウシ湾から先は渡渉です。
各自用意した沢ぐつや、沢タビに履き替えて進みます。

ここは、満潮時人の背丈くらいの水深になるので泳がなければ通過できない。
トッカリ瀬を干潮で通過し手際良く進んでくると、モイレウシから剣岩の先まで膝下の渡渉でクリアできます。
時間配分を計算して行動しましょう!

剣岩

剣岩を越え、メガネ岩の洞窟で登山靴に履き替え、へつりを繰り返すと、ペキンノ鼻が見えてきます。

遥か先にペキンノ鼻が見えてきた

ルート的イベントや、動物的イベントがあるとあっと今に時間が過ぎますね。

エゾシカ

一気に日が傾いてきた知床半島。
この先は、食人事件の舞台となった恐怖の番屋がある近藤ヶ淵
今日中に目的地である二本滝の番屋に到着できるのでしょうか!?

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