ザイオン国立公園

朝起きたら満車で駐車場の空き待ちの車が徘徊していた。準備をしていたら、俺たちが車を出すのかと勘違いして「車出すのか？」って何回も聞かれた。

まずは支度を整えて、ビジターセンターで公立公園の年間パスを買おうと思う。
年間パスは車1台80$（12,000円）やから約3回国立公園に入る予定があるなら元がとれる計算。
但し、車を停めて歩いて入域する公園もあるのでその場合は、4人まで年パスで入域可能。

ビジターセンターに年パスを買いに行くと「コンピューターがダウンして発券できないから夕方ごろ来なさい」って。

こんなところでダラダラしていても仕方ないのでシャトルバスの乗り口に向かうとすでに長蛇の列。けど、数分おきにバスが出るから、特に気になることもなかった。

ザイオン国立公園には1日では回りきれないくらいのトレイルルートがある。
その中で、エンジェルスランディング（Angels Landing)と、ザイオンナローズ（Zion Narrows)を選んだ。

ザイオンナローズは川の中歩くトレイルルートでバリエーション豊かなルート。
ところが、連日の増水で川の中のトレイルはクローズされていた。

仕方ないので川の手前まで行くRiverside Walk Trailだけ歩くことにした。距離：3kmでレベルは初級。所要時間は往復約1.5時間。

シャトルバスに乗り込み風景を眺めていると車道に看板があって「この道は、バス、自転車、ハイカー、動物たちとの共有物です。」って書かれていた。なんか温まる。

シャトルバスの終点No.9でバスを降りるとリスがいた。人に懐きすぎているからきっと餌がもらえることを知っていると思う。因みに動物に餌を与えることは厳禁で罰金200$（30,000円）と高額。

このトレイルは、川沿いをのんびりと歩く道でたくさんの人が歩いていた。
そこら中にリスがいる。

リスは大きな声で鳴いているのもいた。

道の行き止まりから先は川の中のトレイル。この日のために沢靴を持ってきたのに無駄になった（笑）

ちょっと休憩して引き返した。

No.9からバスに乗り、No.6で下車。

エンジェルスランディング（Angels Landing）ルート。
このルートは、スカウトルックアウト（Scout Lookout） & エンジェルスランディング（Angels Landing）の二段構成になっている。
で、Angels Landing区間はチェーンを辿って断崖絶壁の足幅が狭い尾根を歩いて行く少々危険なルート。

それが原因でここは許可書が必要なんやけど、当日の許可証はほぼ確実に売り切れで購入することはできない。

俺らはエンジェルスランディングの手前まで歩くことにした。歩きだしてすぐにかなりの急登が見えた。これを登るんか？と嫌になったけどせっかく来たし、そもそもザイオンナローズの封鎖で時間に余裕が出来たから登ることにした。

いざ行ってみるとバーミット持ってんのか？ってくらい大勢の人が向かっていた。オレらも行けるんちゃうか？って思ったけど、決まりを守らずお互い嫌な思いをするのも嫌やから、しばらくのんびりして引き返すことにした。

で、ここでも衝撃の事実。
なんとサンフランシスコと1時間の時差がある。

このザイオン国立公園は電波が入らず、今スマホに表示されている時間よりも1時間進んだ時間が正しい時間ってこと。
即ち、The WAVEの抽選申し込みに時間の余裕がないってこと。

どゆこと？ってなるよな？？

そもそも今回の旅の目的にThe WAVEがある。The WAVEは、波立つように地面が湾曲した世界屈指の絶景スポット。

https://recotripp.com/article/unvquhy_x

ここは自然保護のため、1日に入場できるのは抽選で選ばれた64名のみ。
※数年前は、1日20人。しかも抽選は現地で行われ、抽選方法はビンゴゲームで使われるガラガラ回すアナログやった（笑）

The WAVEの申し込みは現在2通りの方法がある。

　1.　4ヶ月前に抽選に申し込む（当選は48人）
　2.　2日前に抽選に申し込む（当選は16人）

2.の抽選申し込みはなんと抽選に参加するタイミングで、Kanab（カナーブ）、Page（ペイジ）周辺に滞在している必要がある。

黄緑で囲まれたエリアにいれば、抽選参加資格があります。
だから、いまこのザイオンで微弱の電波を探して申し込んだところで抽選時にそのエリアにいることができない。そのエリアに行くには、ここから約1時間車を走らせたマウント・カーメル・ジャンクションって町まで行くしかない。
ところがこの国内時差の勘違いが原因でギリギリの状態。

じゃあ申し込みだけ先に済ませとけって話やけど、申し込みは毎回9$（1,350円）必要。当選確率を上げるためには2人で申し込むのが有効。でも、当初どこまで移動できるか分からんかったから18$（2,700円）をケチって申し込まず（笑）

急いで国立公園の年パスを買いに行くもすでに窓口は閉まっていて買えず更に時間を無駄にした（笑）

で、急いで車を走らせギリギリの8分前に抽選エリア内に到着したけど電波環境が悪く、結局申し込み出来ず（笑）

久々のアメリカで国内時差があることを忘れていたし、電波の繋がらない場所がこんなに多いとも思わなかったし（笑）
兵庫県と京都で時間が違う感覚やな。

仕方ないので、このままペイジに向けて移動することにした。ペイジはここから東に200km、2.5時間の移動。

ペイジで予約していたキャンプサイトには20時に着いた。

周りは超デカいトレーラーハウスばっかでテントを張っているのはオレらを含めて3張り（笑）
しかもテントエリア自体が10サイトくらいしかない（笑）
でも塀でサイトを区分されているし、机と椅子、BBQグリルに水道まである。

翌朝撮影

明日は忘れない様に朝6時から抽選に申し込もう。
※The WAVEの抽選申し込みは朝6時から18時まで。