異色のセノーテ

前回、”聖なるセノーテ”はここをクリック。

『上級ダイバーならば誰しも一度は潜りたいと思う、メキシコ・ユカタン半島のセノーテ。
特にCenote Angelitaは水深-35m付近から硫化水素の層があり、まるで雲の上を飛んでいるような感じになります。
異色のセノーテであり、ダイバーの技量、人数制限、ロケーション、金額などから、このセノーテを経験した日本人は多くはないでしょう。』

もうね、このセールスポイント聞いたら行くしかないでしょ!
ってことで、今日のポイントは、Cenote Angelitaです。

このセノーテの情報は、エジプトで出会い数日一緒に旅をした仲間からもらいました。
エジプト旅行記は ⇒ こちら

朝ごはんは、宿の近所にあるフルーツカフェで食べました。

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トゥルムにはこのようなフルーツカフェが数件あるのですが、このお店はお客も多くて1番人気があるようです。
食べたのは、バナナミルクシェイクと、ハムトースト。

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本日のダイビング1本目は”Cenote Angelita”です。

セノーテは個人の土地に有り、街に有る持ち主の家に行って入場料を払って鍵を借りるか、代金を支払った領収書をポイントの管理人に見せて鍵を開けてもらう必要があるんです。

持ち主に入場料を払わずに突然ポイントに行っても鍵を開けてくれないので注意してね!

入場すると直ぐに管理人さんが門を閉めて鍵を掛けていました。

ダイビングに関係無い者が入って来ないように徹底した管理です。
他のセノーテと違って地図や説明もなく看板が1枚あるだけです。
ダイビング器材を背負って50m程歩き、水面までの高さ2m程を落下してエントリーします。

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セノーテの中でも異色を放つ縦穴のアンジェリータは、水深0m~14mは少し濁った水の層ですが、14m~37mはクリアな水の層です。
37m以深は海水なのですが、この海水と淡水の間には硫化物の層が雲のように眼下に広がり、まるで雲の上を飛んでいるかのような錯覚を味わうことができます。

※淡水の層から、塩水の層に移り変わる「塩分躍層(えんぶんやくそう)」で分離した狭間に、木々が腐食する際に硫化水素が発生し、淡水より重く塩水より軽い為、1メートルほどの濁った層となって浮かぶことでこのような現象が起こっています。

硫化層は視界がほぼ0mで何も見ることができませんが、海水の層まで降りると、またクリアな視界が戻ってきます。
雲の下の暗黒の世界に広がる景色はとても神秘的です。
水深30m以深の淡水ダイビングとなります。
ダイブスタイルの関係上、AD(アドバンス)以上のライセンスまたは、ディープダイブSP保持者だけ潜ることができます。

おれの場合、スキルよりもカメラの性能に限界があり、良い写真がないってことが問題です。
取りあえずUPしますね☆

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Cenote Angelita ⇒ こちら

因みにいいカメラだとこう見えます。
※これはロシアのチームが撮影した画像で一般公開されている画像を紹介しています。

ce1.jpg
▲川が流れているようでしょ?

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▲川で釣りをしているように見えるけど水の中です。

つぎは、”Cenote Cara Vera”。

ここも、水深0m~14mは淡水、14m~以深は海水となっていて比重が異なるため二重層になっている塩分躍層(えんぶんやくそう)現象が見られるセノーテです。

はっきり分かれている部分ではまるで水中に水面がある様に見えます。
この層をハロックライン(halocline)と言います。これは流れのほとんどないセノーテならではの光景です。海でもサーモクラインが発生しますが、セノーテほどはっきりと確認することはできません。そのためハロックラインを通過すると上下の水がかき混ぜられて、水温の違いでモヤモヤと一気にモザイクがかかったように水中が変わります。また、海水と淡水で光の屈折度が違うため、境目でライトを上下すると影がしっかりできて、その存在がハッキリわかります。

ガイドのフィンキックで淡水と海水がガムシロップの様に混ざり合い、もやもやした中層を進んでいきます。

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ここからエントリーします。

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動画では、ガムシロップの中を進むような情景がわかると思います。

Cenote Cara Veraの動画は ⇒ こちら

これで、本日のダイビングは終了しました。
2ヶ所潜ったけどギアのフルレンタルと、セノーテの入場料などすべて込みで110US$と素晴らしすぎる料金。
某ダイビングショップ数店で見積もった金額は、250US$でした。

2日間でトータル260US$でした。
ショップでは、570US$だったのでどれくらい安いかわかるでしょ??w

帰りにガイドのファンお勧めのタコス屋さんに行きました。
タコス屋の写真を撮ろうとしたら「ちょっと待て!俺も一緒に撮れ!」って。

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とっても陽気なおじさんなのにダイビングにおいてはとっても信頼できるんですよ。
で、食べたタコスはこちら。

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トゥルムは小さな町ですが、まだまだたくさんのセノーテがあるので、また潜りに来たいです。
あと、ファンが『ブログで紹介してくれっ!』って言ってたので連絡先を記載しときます。
スキルに応じていろんな要望に応えてくれるので、ぜひ利用してください。

name: Juan Carlos
email: omdaivecenter@gmail.com
tel: 984-130-36-31

午後は、トゥルム遺跡に行きます。

次回、”マヤ文明終焉の地”はここをクリック。


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