龍王岳南壁バットレスC稜

残雪期のやり残し、”龍王岳 南壁バットレス”
龍王岳とは、劔・立山山域にある山で、室堂からも黒部側のロープウェイからも、その姿を見ることができず、立山一の越山荘から東一ノ越間のみ見ることができます。

近隣の劔に比べると、決してスケールが大きいとは言えんけど、登攀中は五色ヶ原だけでなく、槍ヶ岳までの展望が広がる。
また、登攀記録も少ないひっそりとした、クラシックルート。

室堂から一ノ越山荘まで約40分、今日は天気がいいので、龍王岳東稜がよく見える。

ここから富山大施設に向かう。
残雪期に東稜に下った雪面もよく見えた。

さらに一般道を進み、鬼岳と龍王岳のコルに降りて、コルから龍王南壁に回り込めば取り付きです。

どこからも見えないクライミングルートは、ひっそりとしていました。

稜区分は間違っている可能性大です。

C稜末端に取り付いていたと思っていたんですが、登攀開始してすぐに、B稜と分かりC稜に横断、浅いルンゼを登って行ったんですが、ほとんど人が入っていないクラッシックルート、浮き石が多く緊張しました。
うしろに広がる五色ヶ原を見て、ふっと”五色ヶ原山荘の主人(志鷹さん)に会いたいなぁ”って思いました。

過去、残雪期の北アルプス(白馬から笠ヶ岳)を縦走しているときに、お世話になったんです。

浮き石多く緊張の登攀、終了点どこやろ?って思った瞬間、右手が触れた岩が大きく動き、落ちました。
咄嗟に左ふとももで押さえても、時すでに遅しで、左足をかすめて落ちていった!

「ら〜〜くっ!!」

って、叫び声がかき消されるくらい大きな音を立てて、大岩は崩れていきました。
セカンドのビレイヤーが落下ラインに居なくて本当によかった、、、。

場所が悪いので、長居せず登攀継続。

B稜から移動したこともあり、ロープの残量が僅かなので、ここでピッチを切り、セカンドが登攀。
このビレイ場所も悪いので、早く用意して2ピッチ目登攀開始しました。

そうしていると、大きなクラックの上に記事で見た”エビのしっぽ岩”が見えた。

これがC稜の証らしい。

4P(ピッチ)目以降は、ロープなしでも行けるけど、念の為コンテ(同時行動)で進みました。

取り付いて3時間半、無事?龍王岳南壁C稜達成です。

なんか不貞腐れた感じ(笑)

山頂につくと、後立山方面(黒部ダム辺り)で雷がゴロゴロ鳴り出した。
明日は、八ツ峰なので、さっと片付けてげざ〜〜ん。

いつもなら節約する小屋泊やけど、一昨日の槍ヶ岳、明日からの劔八ツ峰を考えると必要経費。
室堂山荘に宿泊しました。

山荘って響きに期待はせんかったけど、泊まってびっくりの大満足。
お風呂はキレイし、ご飯はめちゃくちゃ美味しいし、言うことなしでした。

最近の記事

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

カテゴリー

PAGE TOP