マッターホルン入域

予定より遅れてキャンプサイトを9時に出発。
今日、明日の昼ご飯や行動食を買って、ゴンドラに乗ってシュバルツゼーへ。

マッターホルンに行くには、シュバルツゼーで下車する必要がある。
ここで降りなければ終点のグレーシャーパラダイスまで行ってしまう(笑)

2018年、ウィルス性腸炎に罹り、「入院しろ」と言う医師の言うことを聞かず、歩いたことを思い出した。
ここは二通りの道があるんやけど、記憶が薄れて池の前にある教会側の道を通ってしまった。

この道はインスタ映えするけど、若干遠回りになるから少しでも早く近く行きたい人は注意したほうがいい。

ヘルンリヒュッテまでの道のりはよく整備されていて、迷うところはどこもない。
ブライトホルンやその前にある氷河、グンと近くなったマッターホルン、昨日登ったリッフェルホルンやモンテローザ山群を見ながら快適に標高を上げられる。

ところが、みゆきちゃんが遅い。重さに弱いこともあり遅すぎる。

先にヘルンリヒュッテに到着したから荷物を降ろして、みゆきちゃんの元に行き、みゆきちゃんの荷物を背負ってヘルンリヒュッテに戻った。

14時からチェックイン開始やねんけど、「予約がない」って。
そんなわけないやろ?って、散々やり取りすると何と予約日を間違えていた(笑)

今年のマッターホルンは、スイスガイドとプライベートのガイドレスしか登らないので、空き部屋に余裕があったけど、例年ならきっと泊まれていない(笑)

チェックインを終えて表に出ると、パスタにサイコロステーキが乗ったおいしそうなパスタを食べている人が目に入り、「これ下さい」と、注文すると34CHF(約4,600円)。
びっくりするくらい高いけど。めちゃくちゃうまかった。

コカ・コーラはスイス産らしくキャップにスイスメイドと書いてあった。
テラスでパスタを食べている間、やたらとヘリが飛んでいた。

食事を終えて、下見登山に行こうとマッターホルン取り付きに向かった。
取り付きでは、綱引きの綱くらいの太さのFIXロープが張ってある。

マッターホルン登山はこのFIXロープを使って約15m上がることから始まる。
踏み跡が多いマッターホルンは道に迷いやすい。

ガイド登山ならそんなことないんやけど、ガイドレスの出発は1番最後って決まり。
それもあって、取り付きのFIXロープ渋滞を終えて上に登る頃にはガイドの先行は見えなくなっている(笑)
それを補う為、時間に余裕がある入山初日は下見登山をすることにしていた。

FIXロープを登ろうとすると後続のハイカーが「ついさっき2人亡くなった。二人はハーネスもロープも持っていなかった」って。

ここが取り付き

さっきのヘリは、その滑落状況を偵察していたらしいことがわかり、気分が乗らず下見登山を止めることにした。

取り付きから歩いて5分程のヘルンリヒュッテ。
景色を見ながらのんびり戻ろうとすると、レスキューから「小屋に戻れ!」と言われた。

言われんでも小屋に向かっとるし、何を急かしとんやろ?って思った。
他のハイカーも同じことを言われていた。

事態を理解出来んまま指示に従うと、まもなくヘリが飛んできた。
取り付きとヘルンリヒュッテの間にヘリポートがあって、そこに遺体が吊られてきた。

レスキューはこれを見せたくないから、付近にいたハイカーや登山者に「小屋に戻れ」と指示したことが分かった。

流石にこの光景はいい気分ではなかった。
そんな中、それをスマホで撮ってる奴がいて小屋に居た医者からめちゃくちゃ叱られていた。

仲間から「嫌なイメージ持たんように」ってLINEでちょっと楽になれた。

晩ごはんはコースでスープ、メイン、デザートと出てくるけど、飲み物はないので事前に持って行く方が良い。
食事の量はめっちゃ多く腹一杯になる。
6人テーブルで片言の会話を楽しみながら食事を終えると、ベリー系のハーブティーをくれた。
大きいナルゲンや1.5リットルのペットボトルに入れるのが良い。

部屋の種類はいろいろあるけど、おれらは6人部屋。
早い者順で選べるから、二段ベッドの下段2つを選んだ。
サイトや予約時の返信には寝具持参って書いてるけど布団も枕もあるし、小屋内は暖かいから不要(笑)

充電のコンセントは廊下の上段にあるので、延長コードがあれば便利。

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