14時間の死闘の末!

興奮して、マッターホルンの時よりも眠れへんかった。
4時前には目が覚めて、少し早いけど勝手に朝食を食べ始めた(笑)
しっかりと支度を整え5時半に出発。

朝から冷えるけど、日中は暑くなるのがわかる。
俺らは猛暑を想定してなかったのでハードシェルやけど、俺ら以外はソフトシェル。

小屋を出てすぐナイフリッジが始まる。
薄っすらと見えるミッテルレギ稜に恐怖を感じる。

いよいよ始まる。

びっくりするくらい先が長い。

稜線通しやから、大きく迷うことはないけど、正面突破かキレッキレのカンテを攻めるか悩む時がある。

ジェンガみたいにすぐに崩れる。

でもアイゼンの跡があってルートは示してくれる。

アイゼンの跡が道を示す。

マッターホルンと違ってピンはなく基本岩に掛ける。
マッターホルンの反省を生かして、コンテ(交互行動)を意識した。

こんなコルがよく出てくる。右は1,800m、左は600mの切れ落ちた稜線。

ビューポイントの窓が見えた。

落ちたら確実に死ぬ場所ばっかやから、岩かヌンチャクでみゆきちゃんを確保して登攀を続けた。

これで滑落しても25mで宙吊り停止できる(笑)

出発して約3時間、本家ジャンダルムに到着!

緩そうに見えるけどまあまあ立っとる。

ここにもFIXロープがあるんやけど、とにかく登りが長い。
どこでも同じやけど、腕だけで登るとすぐにパンプするから足で登ることを意識した。

けど、さすがにみゆきちゃんは途中で力尽きる気がしたから、確保することにしたんやけど、俺まで確保されると時間を食うので、おれはフリーで登って引き上げだけを確保するやり方に変えた。

時間は掛かったけど安全は全てにおいて最優先やから、これでよかったと思う。

1,800m切れ落ちた北壁側。

本家ジャンダルムを終えると雪が出てきた。

氷の嫌なナイフリッジ。

どこで落ちても終わり、、、。

アイゼンを履いて、さらに気を引き締める。
トレースを外れないよう慎重に歩く。

リッジ上は雪ではなく氷で歩きにくいから途中から雪壁をトラバースすることにした。
みゆきちゃんはこっちの方が怖かったらしい。

アイゼンを引っ掛けないよう慎重に歩く。

12時08分 アイガー山頂に着いた。

登頂。

ゆっくりしている時間はないからサクッと写真を撮って下山する。

ブラッドが言っていた簡単な稜線ってどれやろ??
北西方向にたくさんの踏み跡があった。

この踏み跡がめっちゃ気になる。

一瞬こっちかな?って思ったけど聞いたことないから、予定通りメンヒ(4,107m)に続く稜線に向けて降ることにした。

まずはアイガーを約300m下のコルに降りる。

ここは懸垂下降3回とクライムダウンで抜けることができた。
2時間半掛かった。

ここからの稜線がめちゃくちゃ面倒で分かりにくい。
しかも、脆くてあちこちで落石が頻発している。

細いリッジを登ったり、回り込んだりしながら先に進む。
ここも確保なしのフリーで進み、みゆきちゃんだけ確保するスタイル。

まさに接待登山!

50mロープいっぱい延ばした登攀をしたかったけど、みゆきちゃんの無線が調子悪くアイガー登攀中から使い物にならず声が届かん。

結局、25mの小刻みで進むことになり更に時間を食うことになった。
時間を食った原因はまさにこれ!

さて、この稜線は高度感あるし、岩が脆くてすぐに崩れるしめちゃくちゃ怖い。
登攀中、めちゃくちゃデカい岩が崩れてマジでビビった(笑)

なんか、この稜線で恐怖に対して一気にレベルアップした気がする。
とにかく怖い。

けど、行くしかないから行く感じ。
3mでも落ちたら死ぬんやから、500m落ちても変わらんわ!って開き直ったら動きが軽くなった(笑)
メンヒに続く稜線は、とにかく精神的にも肉体的にもキツかった。

岩稜を進んでいくとアイゼンを履くところが1ヶ所、狭いワイドクラックが一箇所、前穂北尾根のチムニーみたいなところが1ヶ所等々が出てきて手こずったけど、何とか?やっと?メンヒ下の雪原に出た。

ワイドクラックでは荷物を降ろすしかない。

ワイドクラック上部から。

チムニー。

やっとメンヒスヨッホヒュッテが見えた。

山頂から8時間も掛かり、メンヒスヨッホヒュッテに19時半に到着。

最終列車に間に合わないため宿泊したんやけど、

「どこから来たの?」

って聞かれて、

「ミッテルレギ稜」

って答えたら、

「なるほど、わかったわ!それで電車に間に合わなかったのね!」

って。
周りの宿泊者も俺らに興味津々でガン見してくるから、まぁまぁ鼻伸びて誇らしくなった(笑)

みゆきちゃんも心なしかドヤってた(笑)

夕食は終了していてヌードルも何もないから持ち合わせのお菓子と、小屋で買ったスナックと紅茶1Lで凌いだ。
1泊朝食付きで48CHF(約6,480円)、夕食がない分安くなっていた(笑)

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コメント

    • セブン・カウボーイ
    • 2022.08.25

    感動しました

      • TAKANOBU KATAYAMA
      • 2022.08.29

      ありがとうございます

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