残雪期の前穂北尾根(~4峰)

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<涸沢~5、6のコル~5峰>

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涸沢カールから5、6のコルに向けて雪渓を直登すること約1時間。中々の急登で息があがります。

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5、6のコルではテントが2張り張ってありました。

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コルから見上げた5峰は凄いナイフリッジと急登で驚かされますが、涸沢側のハイマツ沿いに踏跡があり、まずはそれに沿って登りました。

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5峰の頂上直下の岩峰は奥又白側から巻いて登りましたが高度感がある急登です。
昨日の雨が雪面でほどよく冷え固まって、アックスもアイゼンが良く効きますが、安全を考えて途中からコンテで進むことにしました。

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この雪が砂丘のようにゆるんで崩れることを思うとゾッとします。
昨日の雨は結果的にめぐみの雨となったようです。

5峰のピーク

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<4峰>

4峰登攀ではコンテを解除しました。
いろんなブログで”4峰はルートファインディングが難しい”と言われているけど、おれはそう感じませんでした。

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それよりも前日、別パーティーでは仲間同士が起こした落石を受け1人が200m滑落し死亡、1人が肋骨を折る重体という事故も起きていたので、落石を発生させないように神経を使う緊張感ある登攀でした。

遠近感の見え方で分かりにくいと思うけど人の大きさを例えると赤丸ほどの大きさになります。

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緩やかに見える山も取り付いてみるとこんな感じです。
せり出した大岩などを越えていきます。

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先ほどの赤丸あたりの休憩がこんな感じの場所です。

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4峰の頂上は大岩が積み重なった細長いピークで両側が深く切れ落ちています。

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そして目の前にある3峰の威圧感は半端なく、迫力があります。
ちょうど前のパーティー(4人)が登攀しているところでした。

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↑赤丸のところに人が居るのわかりますか?

事前の情報通り浮石が多く神経を使いました。

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