五竜岳G0稜

※)この記事はG0登攀に係る記事です。

今冬は後立山山域を精力的に登りたいなと思ってのですが、兵庫からの距離が遠いので中々行きにくい。

今回の狙いは五竜岳G2稜中央稜です。
五竜岳の入門ルートで比較的登りやすいらしい。

核心はG2尾根に上がるまでの3~4ピッチらしく、尾根上に上がるルートはAルンゼ~Cルンゼまであるそうです。

初日はリフトを乗り継いで幕営予定地に行くだけなので急ぐ必要はありません。
土曜の天気は超快晴、日曜は昼前から大荒れの天気予報です。

まずはテレキャビン(ゴンドラ)に乗りますが、乗車チケットはテレキャビンとおみ駅の乗り口で購入可能です。
なので、エスカルプラザのチケットセンターに並ぶ必要はありません。
テレキャビンとおみ駅の乗車列に並び、階段下でチケット購入列に並びかえればOKです。

アルプス平駅に到着後、徒歩でアルプス第一ペアリフトに乗り換え、地蔵の頭に到着したら登山開始(9:34)。
今日は天気がいいのでたくさんの人が登っていました。

小遠見を過ぎると目の前には、鹿島槍北壁と五竜岳が見えます。
鹿島槍北壁は翌週挑戦予定なので、歩いていてもついつい見てしまいます。

中遠見、大遠見と過ぎ、幕営予定地の西遠見池(12:54)に到着。
登山道から南に離れたところをテン場に決めました。

整地の為、ブロック切り出しを初めると、約5cmできれいに層が割れた明らかな弱層に不安がよぎるけど取り合えず、整地を進めました。
深さは約50cm、壁の高さは1mくらいの快適なテン場が出来たので、荷物を入れてトレース付けと取り付き確認に出発しました。

快晴の影響もあり雪が緩くて歩きにくいのですが、目の前にG0~G2尾根が見え気分が良かったです。

谷底まで降りても登り返しがキツなのでルンゼのトラバースを選択しましたが、雪崩が怖いので交互行動としました。

翌日は2時起きなので食事や寝る時間を考慮し、G0尾根の下で偵察を終了しました。

翌日、予定通り2時起き3時発で行動を開始しました。
前日のトレース付けが功を奏し、めちゃくちゃ歩きやすいです。

あっという間にトレース末端に到着、そのままG2取り付きに向けて進んだのですが、軽いもなか雪で歩きにくく時間が掛かりそうなことと、本日は天候が悪いので時間的に早く抜けれそうなG0尾根に変更しました。

正しいルートなのか不明ですが、まずはG0尾根に向って直登し、尾根末端の灌木でセルフを取り、登攀の支度を整えました。

今回から導入した新しいロープは7.1mmです。
まずは草付き交じりの雪面を灌木で支点を取りながら登攀しました。

登攀を続ける中で支点が取れない箇所がありましたがスノーバーで対応できたので、G0を予定している方は2本ほどあった方がいいと思います。

また、ルンゼのトラバースで、足元のシュルンドが大きく崩れ、デカくて深い穴が開きました。
雪質にもよりますが、この日の雪質であればシュルンドに落ちると中々出てこれないのではないか?と思いました。

灌木が立ち並ぶ箇所は、コンテ(同時行動)で進み10時過ぎにG0の頭に到着しました。
G0の頭直下は強風も影響し、ちょっと緊張する登攀となったけど技術的には本当に五竜東面の入門編と言った感じでした。

G0の頭では爆風でロープが風に流され引っ張られるくらいでした。

あとは、一般道を下るだけです。
五竜岳に向かうトレースはありませんでしたが、五竜山荘付近にはトレースがありました。
昨日、登ってこられた方々は五竜山荘付近で引き返したのかもしれません。

テントに戻る道中は度々、ホワイトアウトしましたが、冬季に何度か登った五竜なので見誤ることなく無事戻れました。

詳しくは、後に公開する動画でご覧ください。

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