伯耆大山 別山バットレス中央稜単身登攀

以前から気になっていた別山バットレス中央稜に行くことにした。
いつものように車中泊してたんやけど、ちょっと寝坊したので、大堰堤に着く頃には明るくなってきた。

天気が良く元谷の大堰堤から北壁がよく見えた。


 

北壁の位置関係(一部)


 

下から見ると、斜度も緩く、簡単そうに見える。

別山全景


 

別山の全ルート


 

駐車場から約1時間半で、別山中央稜下に到着。ハーネスなど装備を準備し登攀開始。

特に難しいところもなく雪稜を登る。

振り返るとこんな感じ


 

先週、隣の弥山西稜を登攀した時は、ガスが濃くて高度感が全くなかったけど、今日はガクブルの高度感で痺れる。
途中、しっかりとした支点があったけど、どうやら1ピッチ目の終了点のようです。

2ピッチ目と思われる区間も斜度が、グンっと立ってくるけど、アックス、アイゼンがよく効いたので特に難しさを感じなかった。

2ピッチ目の終了点がどこか分からんかったけど、核心直下と思う場所で、先行のパーティーのビレイに追いついた。

赤丸印のところに先行者がいるんやけど、そこが2ピッチ目の終了点かな?って思ったら、核心直下でした。


 

怖くなったら懸垂下降で帰ろうと思っていたけど、逆に怖くて戻れん(笑)


 

核心直下で登攀待ちしてたんやけど、高度感があり怖い(笑)
セルフでしっかりと確保して順番を待った。

弥山西稜を登っている時は、”落ちる時は、雪がフカフカそうなところまで飛ぶぞ!”とか、”あそこに落ちたら被害少なそう”って考えていたけど、バットレスでは、どこに落ちても死ぬな、、、。

ここは浅いルンゼ、または、左から巻いて高度感ある岩壁を登る。
浅いルンゼは、出だしがやや気持ち悪く、手足の決まりが悪い。

悩んだ結果、ルンガの左を巻いたんやけど、こっちは高度感凄く、絶対に落ちられないルートでした(笑)

緊張感MAXのまま迎えた核心は、Ⅳ級らしいけど、迫り出した岩にはガバもあり無事通過。
感覚的には、Ⅲ級かな?って思った。

そして、別山山頂に到着し、中央稜バットレスの登攀成功です。

先行パーティー


 

実はこれで終わりじゃ無くて、最後に待ち構えるのがナイフリッジ。
でも、ナイフリッジの下降点に行くのも、高度感のある緩いリッジになってる。

先行パーティーに写真をいただきました。

下降点まで移動した俺


 

ナイフリッジ下降地点


 

山頂のリッジはこんな感じ


 

別山山頂に着いてから急に風が強くなって、雪煙吹き荒れだした。
そんな強く無いんやけどナイフリッジ渡るの躊躇する。

ナイフリッジを弥山側から撮影


 

ナイフリッジを渡った後の雪稜


 

たくさんの人が剣ヶ峰に登っているの分かる?


 

雪稜の先にいるの分かる?


 

先程まで先行していた方たちが、ナイフリッジを渡り出した。

ナイフリッジを渡っているの分かりますか?

いろんな記事で書かれている馬乗り

再度、道を譲っておれはゆっくり写真撮影。
弥山西稜は、登山者の行列になってた(笑)

弥山西稜は大人気で山岳渋滞


 

別山のナイフリッジを渡り終えたら、夏道まで登るだけ。

先行の方たちと一緒に弥山山頂まで行ったら、剣ヶ峰のいい景色を見る事ができた。
烏ヶ山は、サントリー天然水のCMで、宇多田ヒカルが登ってる山。

最高峰剣ヶ峰と烏ヶ山


 

夏道を下山中に、撮った別山のナイフリッジ。

ナイフリッジを西側から見るとこんな感じ


 

バットレス中央稜を横から見たら、難しそうに見えへんのに、、、。

中央稜バットレスを西側から撮った図


 

気温が暑い日やったから、早めに登攀を終えることが出来てよかった。
まずは、伯耆大山初級ルート登攀完了。

簡単な動画を作ったので見てください。
希少映像をお届けするので、チャンネル登録もよろしくお願いいたします。

※天候にもよるけど、弥山山頂や、夏道(特に六合目避難小屋付近)は、人が過密なので注意しましょう!

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