錫杖岳 前衛壁3ルンゼでへこんだ話

アルパマヨに向けた調整で、パートナーの三ツ堀さん提案の3ルンゼに行ってきた。

事前に見た記事ではどうってことなさそうで深く考えず現地入りした。

朝、支度を整えていると隣の車から聞きなれた声が聞こえた。
YouTuberのがんちゃん(https://www.youtube.com/@gan_chan)でした。

5時スタート、50分で渡渉ポイントに到着したが、氷で滑り浸水させてしまった。
予備日はあるから下山出来るけど、天候がいいのは今日だけで、明日以降は天候が悪い。
靴を脱いで確認し、常備していたナイロン袋を巻き、靴用カイロを入れて対応することにした。

岩室に近づくと、先行の3人組が準備をしていた。
声を掛けられて、2021年の谷川岳東尾根でご一緒した太田山岳会(今は移籍して前橋山岳会)の方。

さて、3ルンゼに向いますが、樹林帯の中を通るので特に雪崩れそうな心配はなかった。
3ルンゼの捌け口は雪崩れそうな感じはあったが、3ルンゼ右側の岩壁を目指して登れば雪崩れてもリスクは低そう。

トレースは、3ルンゼに向けてまっすぐ続いていた。

まずは、1ピッチ目(40mⅣ-)。
ここは雪に埋まっているので直登のみ。

2ピッチ目取り付きで支度を整え、本格的に登攀開始。
取り付き右側にある凹角ルンゼ(30mⅢ級)を登る。
乗っ越すと後は雪上歩き。

3ピッチ目、右側にあるアイス(40mⅣ)を登る。
今日は、フォローに徹することに決めたので、仲間の連登。
トポでは、ルンゼ右側の氷を登るとあるが、氷がつながっておらず、ルーファイに苦慮している(笑)
悩んだ末、プチ岩稜を乗越し左の雪面に向った。

その後、ビレイ解除のコールがきた。

次は俺か、と見るが同じルートを登れる気がしない(笑)
「ユマーリングで」と言われたので準備している間に、後続の組(前橋山岳会)が右から登って行った。

マジかよって思ったけど、出だしはどう見ても右側しかない。
ユマーリングを解いて、おれも右に入りスタートしたが、どのみちギア回収があるので、同じルートを辿るしかない。

そうこうしていると、蹴り込んだ半氷の大きな塊を落としてしまい、コールが遅れて後続に当ててしまった、、、。

フォローで登っても、岩や氷が剥がれそうとか、グズッた雪でズルズルいきそうとか、すぐ下に後続が居ることを考えるとアグレッシブに動けなくなってしまった。
そして、早々に腕も手もパンプし終わった(笑)

そして、カメラのバッテリーも切れて一番面白そうな場面を撮ることも出来ず終わった(笑)
緊張する場面を抜けて、バッテーリーを交換し登攀を継続。
2ピッチ目終了点にたどり着いた。

左に寄っているのがよく分かる。

4ピッチ目、氷化したチムニートンネル内、アイス(30mⅢ+)を登る。
因みに、チムニー左側からも巻けるらしい。
唯一登れそうかな?って思っていたけど仲間にリードを託した。

結果、フォローでよかったと後で思った(笑)
取り付いた面とは反対の背中側の氷に移る動きなんかリードで出来るわけがないと思った。

トンネル抜けると雪面歩き。

トンネルを抜けたところ。

5ピッチ目、アイス(30mⅣ、A0)を登る。
左のアイスを乗っ越すと雪面歩き。

6ピッチ目、チョックストーン左壁(30mⅣ、A0)を登る。
もしくは、氷が発達していれば右壁からも登れるらしい。

仲間と相談した結果、アブミを車に残してきたが後悔した(笑)
仲間は、A1で何とか抜けたが俺はユマーリングでも抜けることが出来ない。
腕も手も早々に終わっていることに加えて、予報通り気温が下がりだし、渡渉で濡れた足も終わった。

仲間にそのことを伝え、懸垂で降りてもらうことにした。

仲間が撮った5ピッチ目の雪面。

上に見える氷はグラスホッパーかな?

焼岳

登攀用の手袋も車に置いてきたことも反省点。
今回は、反省だらけの山行になった。

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