厳冬期も含めて、西穂には何度も登ったんやけど、西尾根は初めての挑戦。
『冬期の西穂高岳に登りたい!』そんなご依頼を受けて、昨年末から今冬3度目の挑戦(笑)
今冬2度の挑戦は、悪天候で北アルプスの極寒と強風を経験してもらった。
でも、あっという間に冬季と言えない季節になってしまったので、3度目の挑戦はバリエーションルートである西尾根から山頂を目指すことにした。
2時半に新穂高駐車場をスタート。
穂高牧場の小屋付近から柵を乗り越えて、南進して目の前にうっすら見える西尾根を目指す。
尾根付近にも柵が出てくるから、柵沿いに右手に進み、尾根末端に取り付くもよし。柵を越えて直進して取り付くもよし。
俺たちは、柵を越えて直進、直登で取り付いて、まずは1946m地点を目指した。
尾根は明瞭で、且つ、ピンクテープがあるので、迷わないです。
5時頃、夜が明けてきた。
6時半、1946m到着。
どんどん、標高を上げていくと、
槍ヶ岳が見えてきた。
ごろごろ岩場付近は、踏み抜き箇所が多く感じました。
天候がいいので、近隣の山だけでなく、遠方の山も見えました。
この下のコル(※)がテント場適地です。
※)「コル」とは尾根上のピーク(山の一番高くなっている場所。 山頂のこと。) とピークの間の標高が低くなったところです。 鞍部(あんぶ)、タワ、タル、峠、キレット、サドルなどと呼ばれることもあります。
ここからが第一岩峰と言われる場所です。
しっかりと踏み跡があったので迷うことなく左上する。
灌木などホールドがたくさんあるので、難しいところはなし。
雪や天候によって難易度変わるけど、難しいと感じたらロープ出して抜けてください。
ルンゼを登ると、3m程度のクラックが出てきます。ここは直登でも左に巻いてもよし。
ハイマツの中を通ったり、岩場を登攀したり。
目的地の西穂山頂が見えた。
その後も、緩やかな雪面の登攀が続きます。
あれが、ジャンクションピークかな?
西穂山頂は、ずっと視界に入っていて、だんだん近づいてくる感じが、疲れを忘れさせます。
再来週行く、ジャンダルムが目の前に!!
西穂山頂には、一般道からたくさんの人が登っていました。
先週登った涸沢岳西尾根。
前方に見えるジャンダルムがカッコ良すぎます!
山頂直下の岩場もホールドがたくさんあるので難しくない。FIXロープや、ワイヤーが張ってあるので、セルフを取って安全に登攀できます。
ウチのグループは、山頂直下で2m程度ロープ出しました(笑)
山頂に着く頃にはちょっとガスって展望が微妙な感じやったけど、事故もなく無事登攀できたので、まずは一安心。
登山が楽しくて仕方なくて、一気に道具を揃えたって(笑)
全員、眠たすぎて、ピラミッドピーク付近の稜線で仮眠したら、いい感じに日が暮れてきた。
残り少ない雪山をバリエーションルートで登攀できたので、2人とも大満足。
それを聞いたおれもうれしかったです。
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