また悪天候かよ、、、!龍王岳東稜!

当初予定していた小豆島クライミングは、連日の悪天候で中止。
せっかく調整した日程やからってことで、引き続きご依頼いただけたので、バリエーションルートへ行くことにしたんやけど、全国的に天気が悪い。
どうせ悪天候なら雨よりも雪がいいなってことで、北アルプスで考え、以前から気になっていた龍王岳に行くことにした。

龍王岳は立山の南隣の山で、アプローチが楽かな?って思ったのと、立山山域のバリエーションルートって、剱岳の源次郎や、八ツ峰、チンネなどが有名で、自分自身、”龍王岳のバリエーション??面白そう!”ってなってずっと気になっていたルート。

ルート的にも短時間で抜けられそうなんで、アプローチもいい感じなんで、龍王岳東稜南壁の二本立て。

立山駅駐車場に着くまでは、雨降らずに保ったのに、仮眠して朝起きたら小雨が降ってたけど、2年ぶりの立山山域にワクワクする♬

俺たちが通ったルートは破線。一般的には実線。

一般的には、一ノ越山荘から雪渓を利用しトラバースする図で示した実線のルートを通って、東稜に取り付くようやけど、俺たちは富山大施設横に冬季限定のベースキャンプを設営したので、雪渓を降る破線で示したルートで東稜に取り付く計画。

一ノ越山荘から富山大施設までの道中、飽きるくらい雷鳥が居た(笑)

富山大施設に到着する頃には、雨が強くなり、ベースキャンプを設置して今日の登攀は中止した。
夕飯までまあまあ時間があるので、ちょっと仮眠。

で、起きた時には雨が雪に変わって気温がぐんっと下がっていた。

ま、大したことないので夕飯の準備。

天気予報では、明日は回復傾向らしいけど、南壁はクライミングシューズがいるらしいので、さすがにこの雨、雪では登れんやろな?って考えたので、東稜だけ登って帰ろうかって話している時にハプニングが起きたっ!!

この写真は、下山後に撮った。

チャーハン炒めとる途中、スプーンを掴んだつもりがスプーンとフライパンの底を一緒に掴んで火傷した(笑)
「さすがにこの指で南壁はあかんやろ?」ってことで、東稜確定。

因みに、富山大施設、東稜、南壁と一般道の位置関係はこんな感じ。

翌朝4時、雪が降り続いて、積雪は10〜15cm。

雨や雪が降り続いていたのがよくわかる。

このまま、出発しても条件悪いし、東稜だけの登攀やから、時間的にはかなり余裕があるということで、出発を遅らせることにした。

6時過ぎに準備開始。
7時過ぎにベースキャンプを出発した。

降り続いた雪が悪いので、交互行動で雪渓を降り、8時半には東稜末端に着いた。

東稜沿いに雪渓を降ったんやけど、何度かシュルンドにハマった。

純粋な末端から東稜の取り付きまではただの歩き登山で約30分で取り付きに到着します(笑)

ここが東稜取り付き。

中途半端な雨と、その雨が凍った氷で嫌らしいな?って思ったので、ロープを出して登攀開始。

ロープ要らん感じやけど〜って言っている(笑)

とりあえず、50mロープいっぱいに延ばして適当な場所で1P目終了。

ガバが多くて簡単です。

セカンドも1P目終了点に到着。

天気は回復せず、悪化しているし、このペースやと、ちょっとしんどいんでコンテ(※)で行くことを伝えました。
※コンテニュアンスといって、ロープでお互いを結んで同時行動すること。

東稜が簡単すぎて物足りないので、なるべく難しいところを選んで、稜線通しで登りました。

一応稜線通し(笑)

新雪の下にある氷も割るように大きく蹴り込んで登りました。

傾斜は大したことないけど、一層下にある薄い氷が気分悪い。

ここも、右に巻けばサクッと登れるけど、面白くないので、稜線通しで!

右に巻けば簡単やろ?
でも、行かない(笑)

核心どこや??
この雪壁の上かな??

スノーブリッジがあるんです。

深さ2~3mのシュルンドが詰まって出来たスノーブリッジを渡るとチムニーです。

結局、どこが核心なのかわからんまま登頂した(笑)

龍王岳山頂から、一般道に降ってベースキャンプに無事帰宅。

少しテント内で暖を取って下山開始。
昼を過ぎて一瞬だけ見えた晴れ間。

これが実際のデータです。ご参考に。

<おまけ>
雪の大谷をバスの中から見た(笑)

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