スタートから、約9時間、ペキンノ鼻が見えました。
ペキンノ鼻には、朱い鳥居があります。
日本で初めて食人で刑を課せられたひかりごけ事件の後、海の安全と鎮魂を願って建てられたそうです。
※)ひかりごけ事件とは、1944年(昭和19年)5月に日本の北海道目梨郡羅臼町で発覚した死体損壊事件である。日本陸軍の徴用船(cf. 焼津港の徴用船)が難破し、真冬の知床岬で危機状態に置かれた船長が、船員の遺体を食べて生き延びた。
日本の歴史上、食人は幾度と発生したが、本件は「食人によって刑を科せられた初めての事件」とされる。日本の刑法には食人に関する規定が無いため、釧路地裁にて死体損壊事件として処理された。
そして、その番屋がこれ、、、。
昨年は、何も知らずにここに泊まったんですよね、、、。
その時の話はこちら。
番屋の前で撮ってみた(笑)
さて、今日の核心とも言える近藤ヶ淵。
ここは、へつり、または、へつりからの高巻きで抜けることになります。
北側数mの区間は、へつる足場がないので、大潮干潮ピークを除いて、必ず腰まで浸かることになります。
また、背後の海岸段丘には、斜面をトラバースする巻道がありますが、狭く崩れやすい道で、足を滑らせると十数m滑落する絶壁でバランス感覚に乏しい人は避けるべきです。
裸地化した道を更に高巻くと活路が見えると思いますが、どの場所で落ちても大怪我、もしくは死亡するので注意してください。
無事抜けたら、あとは黙々と歩くだけ。
すっかり日が沈みました。
近藤ヶ淵から約2時間半で”二本滝の番屋”前に到着。
テントを建てて、匂いが出にくい食事を摂り、残ったゴミは全てフードコンテナに入れます。
このコンテナを約50〜100m離れた場所に置いて寝ます。
長い1日の終わりです。
早々に寝てしまった、、、。
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