前回、”圧力半端ない大自然を全身で感じる!”はここをクリック。
▲へつりや、クライミングで抜ける。
▲穏やかな海。
▲タケノコ岩から30分。”モイレウシ”が目の前に現れる。
▲残置ロープを使いたくないから、触らず登ることにした。
▲足元は脆いので、念のためロープ出した。
▲モイレウシ湾に到着。
▲ツンってとんがってるのが剣岩。
▲この凪どうよ!
水の呼吸 拾壱ノ型”凪”やで☆
▲ここの川でもカラフトマスが遡上してた。
お金出して、渡船に乗ってカラフトマスを釣る人たちと、
▲お金使わずに手でつかむ人。
▲高巻きのあとは渡渉。
▲剣岩と撮る。
▲ところどころ深く割れこんでいるから注意が必要です。
▲海藻滑るし、海藻に隠れている割れこみがあるのでマジ注意して。
▲『カラフトマスの遡上を狙って、各河口でヒグマがおるぞ!』って教えてくれた。
知床は、日の出も日没も早く、辺りがだんだん薄暗くなってきた。
▲トンネル
▲へつりからの渡渉
▲”ペキンノ鼻“が見えん、、、。遠い、、、。
▲新鮮なヒグマの足跡。怖いっ。
▲大冒険に正解なんかない!俺らが通った道が道になるん!!
ここを越えたら、ペキンノ鼻が見えた!
でも、まだまだ遠い、、、。
▲遠いなぁ~。
▲力尽きたカラフトマス。
▲15時ペキンノ鼻に到着。
▲ここから高巻いて草原を歩く。
▲なぜか、鳥居だけ残っている。怖いっ!
15時半、地図でいうと”近藤ケ淵”に着いたんやけど、ルートが読めへん、、、。
へつりも無理、、、渡渉も無理、、、登り返して高巻きを見たけど、落ちたら即死、、、。
▲満潮で水位が上がっているから、水中にへつれる足場があるかも!って胸まで浸かったけど、水中に足場なし、、、。
▲そのままクライミングして登り返してみる。
▲踏み跡なのか、水が流れた跡なのか。
▲向こうに踏み跡を見つけたけど、ここ落ちたら死ぬ、、、。
みんなでルートを開こうと、相談して出てきた案が、『船に乗ろう!』って、言った船がこれっ!
▲近藤ケ淵の廃墟の番屋にあった船(笑)
みんなで持ってみたけど、ビクともせん(笑)
その近くで、打ち上げられたカヌーを発見!
『これに荷物だけ乗せて、俺たちは泳ごう!』って、試しにカヌーに乗ってみたら、底が割れててすぐに沈没、、、(笑)
2時間近く、この場所で足止め食らって、雨も降ってきて、胸まで濡れたおれはどんどん寒くなって、「これ以上進めんから、次の干潮を待ってみよう」って。
廃墟の番屋で暖を取って、ご飯食べて、仮眠することにした。
捨てられている新聞見たら2010年やった、、、。
ささっとご飯食べて、小屋にある暖を取れそうなものを敷いて寝た。
日が沈み、辺りは真っ暗なんやけど、星がめっちゃきれいやった。
▲仲間が『生臭い!なんか声も聞こえる!』って。
1944年、極限に追い込まれた船長が、船員を食べた食人事件※。
その舞台が、まさにこの番屋と、トレッキング後に漁師に教えられ、ガクガクブルブル。
※)1944年5月に、現在の北海道目梨郡羅臼町で発覚した死体損壊事件。日本陸軍の徴用船が難破し、真冬の知床岬に食料もない極限状態に置かれた船長が、仲間の船員の遺体を食べて生き延びた事件。
歴史上、食人は度々発生したが、本件は刑を科せられた初めての事件とされる。刑法に食人に関する規定がないため、釧路地裁にて死体損壊事件として処理された。
▲翌日、ドローンで空撮した廃墟の番屋と近藤ヶ淵
21時半、出発の準備を始める。
行程的にどうしても今日中に、二本滝の番屋まで行く必要がある。
廃墟の番屋を出ると、夕方の風景から一変してた。
大潮ってこともあって、めちゃくちゃ潮が引いてた。
みんな大興奮で、
『いける~~っ!』
『大自然ヤバいっ!』
って、わーきゃー言った(笑)
さっきまで渡れなかった場所も渡渉で通過。
潮の干満なんか誰もが理解しとるけど、ここにいた全員が、身をもって大自然を感じた瞬間やった☆
この勢いで、二本滝の番屋まで約2時間、歩こうと思った矢先、数十m先に光る眼がっ!!
赤い目が、じーっと俺たちのほうを見て動かへん。
もちろん俺らも動けへん、、、。
対峙して十数分、目が動いた瞬間、仲間の一人が
『ヒグマや!巨体が見えたっ!』
って。
その巨体は、崖を登っていく。
それを4人のヘッドライトで追っていくと山の上にさらに4つの眼がっ!
おいおい、ヤバすぎるやろっ!
▲とりあえず光る眼を撮ってみた(笑)
「陸寄りはヤバいぞ!」
ってことで、潮が引いているおかげもあり、目一杯海寄りを歩いたんやけど、岩がデカくてペースが上がらん。
あっちこっちで光る眼があって、それもヤバすぎる、、、。
夜行性動物の牙城を、夜間行動するとか、リスクありすぎるやろ!
山側を歩くより、海側を歩いた方が、被害が少ないやろ?って、根拠ない自信があって、「とにかく、海寄りを心掛けて!」って、歩いているとっ!!
▲明らかに食べたての食事跡と、ヒグマの濡れた足跡。
これを見た瞬間、海寄りを歩いても意味がないって、全員が気づいた。
『どないする?岩を乗り越えた向こうにヒグマがおったら終わりやで?』
「二人組になって、先に歩くから、後方待機して周囲に異変あったら教えて!」
無数の眼に囲まれたまま、先頭の2人が数十m歩く間、後方が周囲を警戒し、後方が歩く間、先行が周囲を警戒するって感じで、進んでいった。
川が海に流れ込んでいる場所では、カラフトマスが深夜でも遡上を続けて渋滞。
そして明らかにそれを狙ったヒグマの食事跡。
そんな、緊張感MAXで歩き続けること4時間。
ヘッドライトの先に何かの反射光が見えた。
着いた!着いたぞ!って、仲間とキャーキャー言った。
番屋前の、整地された平らなコンクリートは、悪路を抜けて疲れ切った足に、染み渡った。
でも、のんびりしている暇はなく、早くテントを張って、疲れを癒さないと明日以降に影響する。
サッとテントを張って、食材はヒグマに襲われないようテントの外に置いた。
テントの中に入ったら、アッという間に、みんな寝てた、、、。
知床岬海岸トレッキングの最難関!
最後の最後で、待ち構える危機!
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