アイゼン、ロープワークの練習日。
多くの人は、ブライトホルン(ハーフトラバースルート)で練習するんやけど、取り付きまでの時間や交通費を考えると、リッフェルホルンが断然おすすめ。
リッフェルホルンはツェルマット駅前にあるツェルマットGGB駅から乗車する。
乗車は進行方向右側がおすすめ。
走り出してすぐにマッターホルンが見えてくる。
リッフェルホルンは、ローテンボーデン駅下車。
1時間に1本程度やから、乗車には余裕を持って行動したほうがいい。
列車を降りると目の前に現れるドーム型の岩山がリッフェルホルン。
リッフェルホルンはルートがたくさんあるからどれでも楽しめる。
今回は、ルートNo.1(egg-4d)ルート6ピッチに行こうと思う。
スラブ質で取り付きまで、ピンや岩にロープを掛けてコンテ(同時行動)で進むヨーロッパスタイル。
これは慣れていないと怖いし、何より時間を食って登頂が難しくなる。
背景には以前登ったスイス最高峰のプンタ・デュフール(モンテローザ山群)やゴルナー氷河の壮大な景色が広がっていてついつい足を止めてしまう。
リッフェルホルンの1番奥にNo.1取り付きで準備を整え、1ピッチ目スタート。
ところが、出だしから難しい(笑)
スラブ質でテカテカの岩に登山靴では足が進まん。
少しづつ登って行ったんやけど、そもそもギアが足りん(笑)
判断に時間を掛けるのはもったいないので、4ピン目まで上がったところで中止を決意。
捨てスリングを通して懸垂で下降、通常ルートからリッフェルホルンを登ることにした。
通常ルートと言ってもアルパインクライミングで、碁石の様にテカテカの岩は握っても足を置いても滑る(笑)
そこを確保なしのフリーで登ると緊張感が半端なくいい練習になったけど、さすがにみゆきちゃんにそれをさせることはできないので、セカンドは確保して登らせた。
最終ピッチはクラック沿いに7m程右上するんやけど、クライミングルートでの時間消費や、今日下山してくる猪熊さんと一緒にご飯食べに行く予定やからここまでとした。
あと、実はこのクラック下は100m程の崖でビビったことも理由。
リッフェルホルン下には小さな池があって、よくポスターで見る”逆さマッターホルン”の写真を撮って帰りの電車に乗った。
キャンプサイトに戻って猪熊さんの連絡を待ったが、待てど暮らせど連絡はなく、結局、猪熊さんとは会えず(笑)
後々電話が掛かってきて、「長岡さん(国際ガイド)の都合でシャモニーに戻った」らしい。
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