ペキンの鼻の番屋(廃墟)の中は荒れているけど、建築用ウレタンマットの廃材があったのでそれを敷いてテントを建てた。
激ウマの”UL弁当”を食べて速攻寝てしまった。
予報通り深夜から大雨が降り続き、明け方若干弱まった。
けど、この番屋からまずは崖ギリギリの高巻きがある。
ぬかるみの高巻きは危険と考え、10時の干潮に合わせて渡渉で近藤ヶ淵から抜けることにした。
初めてこのルートに挑戦した時、この場所を攻略できず夜中までこの番屋で過ごし、夜の干潮に合わせて近藤ヶ淵を通過した。
その経験が功を奏し、高巻きしなくても渡渉で抜けることができると知っている。
現在7時。
また雨足が強くなってきたので干潮まで3時間はのんびり過ごそうと思っていたら一瞬船の音が聞こえた。
会話もかき消されるくらいの大雨の音。
ふっと窓の隙間から外を覗くと遊覧船が岸近くにいた。
遊覧船がいると言うことはヒグマがいるとはずと思い、周り見渡したら番屋の目の前にめちゃくちゃデカいヒグマがいた。
そして、見覚えのある遊覧船やったんで、無線でコールしたら応答があった。
「前日の予報より悪くなっているのでこのまま乗って帰った方がいい」って警告してくれた。
相泊港からすぐに電波が入らなくなり、外界との交信は一切遮断されるので、緊急時を想定した準備は必須。
慣れた人にはどうってことないルートでも母親にはハードルが高いので、緊急時の手順を事前に相談していた。
その”緊急時”が今なのだと分かったので、「すぐに準備します」と応答した。
大慌てでテントを片付けパッキングし、船に向かって海の中を突き進み、無事船に回収してもらえた。
相泊港への帰りでもヒグマを発見したので船を寄せてくれた。
ここでは3頭のヒグマが現れて、樺太マスを捕食する場面も見ることができた。
岬に辿り着けなかったけど、干潮ギリギリの渡渉、悪天候、ヒグマ遭遇等々、大満足の大冒険となった。
※往復、海の中を歩いて帰ることとなるので、海況、天候には注意が必要です。
電波は入らないので行動中に天気を確認することはできません。
よって、天候不安がある場合は、食料、燃料の予備などは慎重な準備が必要です。
各種自信がない方は、迷わずツアーに参加しましょう!!
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