積雪期の空木岳縦走

今年の秋、百名山を達成したんやけど、その後いろいろ考えるところがあり、どうも腑に落ちない。
で、改めて百名山踏破を計画。
次は、冬季百名山

冬季って言葉だけ聞くと、雪が降っている山をイメージするけど、雪には拘らず、感覚的に12〜5月と思っている。
これは、地域によって雪は降らない山もあるし、5〜6月でも吹雪く山もある。

そこは、自分のルールの中で挑戦していこうと思う。

さて、その1つが数日前に登った木曽駒ヶ岳

そして今回は、空木岳
空木の縦走は、2020年8月に達成しとんやけど、今回は冬季。

冬季は、ロープウェイの運行時間がとても遅い。
菅の台バスターミナル8時15分が始発。
つまり、登山開始は、千畳敷駅を9時半や10時に出発することになる。

駅前もガッスガス

サギダル尾根はガスの中

極楽平

山仲間が、『風が強い』って言っていたけど、体感で約10m前後。

とはいえ、ほんの1時間ほど歩くと、体はバリバリ(笑)

ところどころ雪が深くて、しんどいラッセルを強いられた。
当初予定していた木曽駒殿には、届かないので、少し中途半端な14時で行動中止とした。

檜尾岳

宿は、テントでも良かったんやけど、出来立ての檜尾避難小屋を利用させてもらった。

小屋は、内部二階建てで、二階部分には約10個の寝袋が置かれてました。
建物外にはとても綺麗なトイレがありました。

私は、全天候型クライマーなので、あまり天気予報を見ないんやけど、夜に向けて天候酷くなっていくから、今日は何となく確認してみた。
そしたら、何と!ヤマテンで中央アルプス山域の大荒れ情報が発信されていた(笑)

強風で雪が吹き付ける中、”明日、大丈夫か?”そんなことを考えながら就寝。
今回は、チーム力が低いので、久々の悪天候に内心ちょっと焦っていた。

翌朝、予報通りの悪天候。
雪は小雪が吹き付ける吹雪。
でも、吹雪よりも厄介な烈風が吹き付ける。

まず最初の難関は、檜尾避難小屋前から檜尾岳山頂までの道。
夏山コースタイム10分の道も、深いラッセルで約30分かかった。

檜尾岳

何を指差したのか謎、、、

空木岳への道は、稜線通し。
強風は、容赦無く吹きつけ、あっという間に体温を奪っていくけど、さすがFinetrack、特にストレスを感じることもなく、行動を続けることができました。

強風は、烈風へと変化し、風速は約25m、ひさびさに耐風姿勢を取るくらい。
※)京都の防災センターでは、強風体験できるので、私は年2回強風を体感し、体に叩き込んでます。

風がキツい

アックスが凍てつく

登山道が風裏に行けば、めちゃくちゃ深いラッセルが行手を阻む。

出発から約5時間、木曽殿山荘に到着。

木曽殿山荘で、最後の休憩。
ここから山頂までが一番ヤバかった!

烈風で何度も飛ばされそうになり、恐怖を感じ弱気になった仲間は、ゴーグルの向こうで泣いていた。
実際、私も久々にヤバいと思ったけど、ここで止まる方がヤバいので、喝を入れて頑張ってもらった。

人工物を見ると、道が間違ってないんや!って安心感が半端ない。

木曽殿山荘から約2時間、17時55分、やっと空木岳山頂に到着。

さっさと、写真を撮って、幽霊が出ると有名な空木平避難小屋に行こうとしたんやけど、胸までのラッセルで進めず、諦めて駒峰ヒュッテ前でテント泊しようと行ったら、何と冬季用の入口が!

おかげで、快適に過ごすことが出来ました。

翌日も、深いラッセルや、雪の重みで登山道を塞ぐ木々に行手を阻まれ、至難の下山、、、。

どれが駒石か分からず、写真撮りまくったけど、よくよく考えると、駒石なんかどうでもいいって気づいた(笑)

こんな感じで2泊3日のハード登山終了です。

最近の記事

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

カテゴリー

PAGE TOP